IPO株(新規公開株)

IPO株って何?

IPO株ってなに?

「IPO株」と、アルファベット3文字で言われると何だか特別なもののように思えますが、
これは簡単に言えば「新しく上場した企業の株」ということです。

企業が上場する理由としては、資金や株主をたくさん集めたい、企業の名前をもっと知らせたい、好感度を上げたいなどといったものが挙げられましたが、
新しく上場する企業の株は株主になる投資家たちにとっても非常に魅力のあるものです。

メリットについては、以下でご紹介しましょう。

IPO株は安く買えて、高く売れる可能性がある!
企業が上場する場合、先に「公募価格」が出ます。
公募価格と言うのは、最初に発行された株が買える値段です。
この値段は相場よりもかなり安く設定されることが多いので、上場前のIPO株は比較的簡単に買うことができます。

例えばその企業が熱望されていたのにずっと上場していなくて、
今回ようやく重い腰を上げたという時や、元々高い注目を集めていた企業だったという場合には、初めて上場し、売買される時の値段は公募価格よりもグンと跳ね上がります。

つまり、IPO株を買ってから、上々後に成行注文で売りに出すと、
高い確率で大きな利益を得ることができるということです。

しかし、そんなにお得な株であれば皆が狙っていますよね。
もちろん、IPO株というのは誰でも買えるわけではありません。
投資家の中で抽選が行われ、当選した人だけが公募価格で株を購入することができるのです。

企業が上場する時、最初に発行された株は決まった証券会社でまず分け合います。
この時、その証券会社の中に自分が口座を開設しているものが入っていなければ、そもそもその企業の株を買う権利を持つことはできません。

では、IPO株を手に入れるための、応募→当選→購入の流れは一体どのようになっているのでしょうか?見てみましょう。

IPO株を買うまでの流れ

①証券会社から仮条件価格が提示される
まず、IPO株の抽選に申し込むと、証券会社から「いくらなら買ってもいいと思いますか?」というアンケートのようなものが提示されます。

例えば「1000円から2000円までの間で、いくらを希望しますか?」というように、
基本的には最低価格から最高価格までを示されるので、
「一株いくらで、何枚注文したいです」と伝えます。
また、先に購入できた場合の資金を支払っておかなければなりませんので、お金は用意しておきましょう。

この時の希望価格は、あくまでも「この値段だったら嬉しい」というものではなく、
「この値段でも構いません」という意味だと思ってください。
最高価格(上の場合は2000円ですね)でも買えるようなら、まずそれを選んでおくことをおススメします。
特に人気のIPO株は皆が高い値段を指定してきますから、
それ以下を選んだ時点で抽選から外れてしまうのです。

②①を参考にして、公募価格が決まる
上で選ばれた値段を参考に、公募価格が決まります。
たいていは一番高い値段で決まってしまい、それより下の値段を選んだ人は抽選対象から外れてしまいますので、注意が必要です。

例えば上記の場合、2,000円を選んだ人の中で注文枚数を数え、
発行された株より少なければ2,000円にした時点で当選できる、ということになります。

しかし、2000円で買う!と言った人たち全てに株が行きわたらないような注文枚数だった場合には、その中で更に選別が行われます。

総合証券ではお付き合いの長い投資家が優先されると言われますが、
ネット証券では「こういう人は当たりやすい!」という明確な基準がありません
当たっても落ちても運によります。

③当選したら「購入期間」中に申し込もう!
当選したか落選したかは、抽選日に証券会社にログインすることで知ることができます。
「購入しますか?やめますか?」という選択肢がありますので、
「購入期間」と呼ばれる締切までに必ずどちらかを選びましょう。

ちなみに、辞退したり落選したりしたら、
先に支払っていたお金は戻ってきますので、ご安心ください。

当選確率を上げるにはどうしたらいい?

抽選はほぼ運だとお話しましたが、それでもどうにかして当然確立を上げたい!と考える方は多いでしょう。
実は、特定の企業のIPO株に当選するための策はありませんが、とにかくIPO株で儲けたい!という場合には、いくつかの秘策があります。

①たくさんの証券会社に口座を開設する
IPO株は複数の証券会社で分けられ、それぞれで抽選が行われます。
分け合われた株は、例えばA社に3000株、B社に2000株、と証券会社ごとに数が違いますので、それぞれに当選数も違います。

A社とB社両方に口座を開設していれば、応募はそれぞれで出来ますので当選確率も2倍です。
3つの会社で口座を開設すれば3倍になりますね。

このように、いくつもの証券会社で口座を開設するというのが、一番確実な手段だと言えます。
IPO株をたくさん買いたい!という方は、少なくとも2つ以上の証券会社に口座を持っておきましょう。

②当選しやすい証券会社がある?
証券会社の中でも、IPO株の抽選に当選しやすいところがあると言われています。
事情によりどれがよいというのは異なりますが、例えば資金は少ないけれどIPO株が欲しい!という方は、マネックス証券がおススメです。

マネックス証券のIPO株抽選は、用意している資金が多くても少なくても、
くじ引き的に公平な審査が行われることで有名なので、少額でもIPO株が買いたい!という人は是非ご検討ください。

また、SBI証券では「一回外れると次回の当選確率が上がる」というチャレンジポイントが設けられています。
これを利用することで、2回目からはそのポイントを持っている順にIPO株が割り当てられますので、いくらやっても当たらない!ということがありません
堅実かつ確実に購入していきたい方には、おススメの証券会社と言えるでしょう。

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